人革速報

新人間革命での池田先生のご指導に学ぶブログです。

新人間革命 雄飛(16)|2017年7月3日

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 新しき世紀へ、新しき戦いは開始された。
 四月二十九日の午後一時四十分(現地時間)、山本伸一たち一行は、上海虹橋空港を発ち、帰国の途に就いた。伸一が向かった先は、九州の長崎であった。
 彼は、新たな広宣流布の道を開くために、今こそ、創価の師弟を引き離そうとする退転・反逆者や宗門僧による謀略の鉄鎖を断ち切って、新生の闘争を開始しようと、固く決意していた。そして、中国訪問の帰途、長崎、福岡、大阪、名古屋などで、記念勤行会や各種の会合に出席し、全力で同志を励まそうと決めたのである。
 それによって、広布破壊の魔の勢力が、騒ぎだすであろうことは、よくわかっていた。しかし、“何があろうと、横暴な衣の権威の迫害に苦しんできた会員を守らなければならない”と、心を定めていたのだ。
 この日、長崎空港上空には、美しい虹がかかった。伸一たちが空港に到着したのは、二十九日の午後四時半過ぎであった。
 彼はタラップに立った。空港の送迎デッキでは、「祝 大成功 創価学会第5次訪中団」の横幕を広げ、大勢の学会員が手を振って出迎えてくれた。
 伸一も皆に向かって手を振り返した。この時から、彼の激励行は始まったのである。
 皆の顔には、喜びがあふれていた。
 長崎県長の梅森嗣也は、満面に笑みを浮かべていたが、伸一と握手を交わすと、感極まり、目を潤ませた。長崎空港のある大村もまた、宗門僧らによって苛め抜かれてきた地域であり、彼らは悔し涙を堪えながら、この日が来るのを、待ち続けてきたのだ。
 「師子が来たんだ! もう大丈夫だ。何も心配ないよ」
 女子部の代表が、「先生、お帰りなさい!」と言って、伸一に花束を手渡した。
 「ありがとう! さあ、新出発だよ。広宣流布の長征の開始だ。未来の扉を開こう!」
 前進ある限り、希望の明日は来る。闘魂燃える限り、未来は太陽の輝きに満ちている。