新人間革命に学ぶ

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新人間革命 雌伏(67)|2017年6月13日

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 山本伸一は、十条潔をはじめ首脳幹部たちが、宗門僧らの学会攻撃など、諸問題の対応に神経をすり減らし、苦悩していることをよく知っていた。
 しかし、学会の運営については、執行部に任せ、見守っていくしかなかった。
 会長を辞任してから伸一は、毎月の本部幹部会に出席することも、本部職員が一堂に集う会議に出ることも、ほとんどなかった。また、彼の行動が聖教新聞に報道されることもわずかであった。それは、伸一を封じ込めれば、学会員を自分たちの思い通りに従わせていくことができるという、退転・反逆者や宗門僧らの策略であったのだ。
 そうしたなかでも、多くの学会員は創価の師弟の誇りを抱いて、試練の逆風に立ち向かっていった。だが、一部には、広布への覇気や確信をなくしたり、わがままな言動が目立ったりする幹部も出始めた。
 学会の根幹をなす師弟の精神が失われてしまえば、創価の使命は果たせず、大聖人の御遺命である広宣流布の道は閉ざされてしまう。
 これまで伸一は、常に広宣流布への闘魂を発光し続けてきた。その光こそが、同志の前進の原動力であった。しかし、伸一が会合で自由に話をすることもできない状況が一年近くも続くなかで、皆の活力は次第に失われつつあったのである。
 師による弟子たちへの生命の触発があってこそ、勇気と確信は増し、歓喜が湧き起こる。広布に生きる創価の師弟は不二であり、その絆は、永遠不滅でなければならない。
 伸一は、心を定めた。
 “本来、師弟の結合を阻む権利など、誰にもないはずだ。たとえ、宗門僧から、いかなる攻撃を受けようが、仏子である学会員を守るために、この魔の暗雲を、断じて打ち破らねばならぬ!”
 彼は時を逸してはならないと思った。熾烈な攻防戦になればなるほど、一瞬一瞬が勝負であり、迅速な行動こそが勝利の門を開くからだ。遂に、反転攻勢の朝が到来したのだ。