新人間革命に学ぶ

新人間革命での池田先生のご指導に学ぶブログです。

新人間革命 雌伏 の章

新人間革命 雌伏(68)|2017年6月14日

戸田城聖の二十三回忌にあたる一九八〇年(昭和五十五年)四月二日付の「聖教新聞」に、山本伸一の「恩師の二十三回忌に思う」と題する一文が掲載された。 そのなかで、彼は呼びかけた。 「広宣流布の前進を亡失したならば、宗開両祖の御精神に背くことにな…

新人間革命 雌伏(67)|2017年6月13日

山本伸一は、十条潔をはじめ首脳幹部たちが、宗門僧らの学会攻撃など、諸問題の対応に神経をすり減らし、苦悩していることをよく知っていた。 しかし、学会の運営については、執行部に任せ、見守っていくしかなかった。 会長を辞任してから伸一は、毎月の本…

新人間革命 雌伏(66)|2017年6月10日

新人間革命 雌伏(66)|2017年6月10日 山本伸一の会長辞任から、間もなく一年がたとうとしていた。 しかし、学会を取り巻く状況は、いまだ騒然としていた。宗門として、学会に対する誹謗や中傷はやめ、檀徒づくりをしないと約束したにもかかわらず、若手…

新人間革命 雌伏(65)|2017年6月9日

「それでは、一緒に勤行しましょう」 山本伸一は、「勇将グループ」のメンバーらと共に勤行し、皆の健康と一家の繁栄、目黒創価学会の勝利を真剣に祈念した。 その後、婦人部、女子部の幹部らと懇談した。区の婦人部長からは、特に伸一の会長辞任後、激しさ…

新人間革命 雌伏(64)|2017年6月8日

山本伸一は、勇将グループのメンバーと、目黒平和会館の階段で記念のカメラに納まった。そして、目黒長の佐々井幸啓に言った。 「活動は明るく、はつらつと進めていくんだよ。みんな、ありのままでいいんです。 リーダーは、画一的に物事を進めるのではなく…

新人間革命 雌伏(63)|2017年6月7日

山本伸一は、奄美のメンバーを見送ると、東京・世田谷区の功労の同志夫妻を訪ねた。一家は、目黒区内で焼き鳥店を営んでおり、開店前のひととき、その店舗で懇談した。 彼は、集っていた家族の近況に耳を傾けながら、人生には幾つもの苦難の坂があり、信心根…

新人間革命 雌伏(62)|2017年6月6日

セミナー会場は、奄美の女子部の登場に沸き返った。南海の島々で、喜々として信心に励む若きメンバーを目の当たりにして、参加者は新鮮な驚きを覚えたようだ。彼女たちが奄美を詠った「島育ち」「月の白浜」の歌を披露すると、大拍手が起こった。 山本伸一は…

新人間革命 雌伏(61)|2017年6月5日

奄美の女子部の代表が、「先生! これは私たちの気持ちです!」と言って、沖永良部島のフリージアと、奄美大島の緋寒桜を、山本伸一に差し出した。 「ありがとう! 一足早い春の到来だね。百花繚乱の春は幸せの象徴だ。みんなも、必ず幸せになるんだよ。私は…

新人間革命 雌伏(60)|2017年6月3日

山本伸一は、奄美の女子部員たちを、立川文化会館の玄関ロビーで迎えた。 「やぁ、よく来たね! 遠いところ、ご苦労様! ゆっくりしていってください。 お父さん、お母さんは元気かな。最も辛い、苦しい思いをしながら、広宣流布の道を開いてこられた奄美の…

新人間革命 雌伏(59)|2017年6月2日

奄美の女子部員が、フェリーで奄美大島の名瀬港を発ったのは、二月十五日の午後九時過ぎであった。 星々が、微笑むように夜空に輝いていた。 フェリーに十一時間揺られ、十六日朝、鹿児島に着き、空路、東京へ向かった。 羽田空港に到着したのは、午後一時過…

新人間革命 雌伏(58)|2017年6月1日

長田麗は、宗門による学会批判が激しさを増した時、地元寺院の住職の妻から呼び出された。学会の悪口を聞かされ、宗門につくのか、学会につくのかを迫られた。 彼女は、毅然として言った。 「私たちに信心を教えてくれたのは学会です。私たちを励ましてくれ…

新人間革命 雌伏(57)|2017年5月31日

かつて奄美大島の一部の地域で、学会員への激しい迫害事件があった。村の有力者らが御本尊を没収したり、学会員の働き場所を奪ったりするなどの仕打ちが続いた。生活必需品も売ってもらえなかった。車を連ねて学会排斥のデモが行われたこともあった。 奄美の…

新人間革命 雌伏(56)|2017年5月30日

四国の同志が、「さんふらわあ7」号で神奈川文化会館を訪れた約一カ月後の二月十七日のことであった。鹿児島県の奄美大島地域本部(後の奄美光城県)の女子部員八十六人が、山本伸一がいた東京・立川文化会館を訪問したのである。 ――一年前の二月一日、伸一…

新人間革命 雌伏(55)|2017年5月29日

ボーッと、「さんふらわあ7」号の出航を告げる汽笛が夜の海に響いた。 四国の同志は、甲板に出ていた。船は、静かに離岸し始めた。 見送りに埠頭に集った神奈川の同志が、「さようなら!」「また来てください!」と口々に叫びながら手を振っている。岸辺に…

新人間革命 雌伏(54)|2017年5月27日

山本伸一は、「熱原の三烈士」「さくら」と、ピアノを弾いていった。“凜々しき勇気の信仰者に育て!”“幸の桜花咲く人生の春を!”との祈りを込めた演奏であった。 彼は思った。 “今、この時に、求道の炎を燃やし、波浪を越えて、横浜の地までやって来た四国の…

新人間革命 雌伏(53)|2017年5月26日

山本伸一は参加者に近況などを尋ね、ちょっとした話題を契機に、信心やリーダーの在り方に触れ、指導、激励していった。皆、その自在な語らいを望んでいたといってよい。 話は、同志に接する幹部の姿勢に及んだ。 「幹部の皆さんは、会員の方々の意思をどこ…

新人間革命 雌伏(52)|2017年5月25日

山本伸一は、皆と一緒に勤行し、四国から来たメンバーの帰途の無事と、全参加者の健康と一家の繁栄を祈念しようと交流幹部会の会場に姿を現した。幾つもの懐かしい顔が、彼の目に飛び込んできた。 伸一は、何人かの同志に、次々と声をかけていった。そして、…

新人間革命 雌伏(51)|2017年5月24日

午後一時半、神奈川文化会館三階の大広間は花のような笑顔で埋まった。四国・神奈川の交流幹部会が開催されたのである。 神奈川を代表してあいさつに立った幹部は、深い感慨を込めて語った。 「四国の同志の皆さん! ようこそ神奈川へおいでくださいました。…

新人間革命 雌伏(50)|2017年5月23日

四国のメンバーは、何グループかに分かれ、神奈川文化会館の館内や、会館の敷地内にある戸田平和記念館を見学した。同記念館は、前年の一九七九年(昭和五十四年)八月にオープンしており、通称「イギリス七番館」といわれていた、歴史ある赤レンガ造りの建…

新人間革命 雌伏(49)|2017年5月22日

山本伸一は、下船してきた壮年たちを笑顔で包み込み、肩を抱き、握手を交わし、励ましの言葉をかけていった。 「待っていたよ! お会いできて嬉しい。さあ、出発だ!」 彼は、四国の同志の熱き求道の心が嬉しかった。その一念がある限り、広宣流布に生きる創…

新人間革命 雌伏(48)|2017年5月20日

一月十四日の朝を迎えた。波は穏やかで、刻一刻と昇る太陽が海原を照らしていった。 やがて、「さんふらわあ7」号から、白雪を頂いた富士が見え始めた。その堂々たる雄姿が、宗門僧らの誹謗・中傷に耐え、風雪の日々を勝ち越えてきた同志の胸に迫った。 船…

新人間革命 雌伏(47)|2017年5月19日

船上幹部会で、四国長の久米川誠太郎は力説した。 「今、学会を取り巻く環境は厳しいものがあります。山本先生は自由に全国を回って指導することも、難しい状況です。しかし、どんな力をもってしても、先生と私たちの絆を断ち切ることなど絶対にできない! …

新人間革命 雌伏(46)|2017年5月18日

一九七九年(昭和五十四年)の十二月十六日、神奈川文化会館で行われた本部中央会議に出席した四国長の久米川誠太郎は、同会館に来ていた山本伸一と、他の方面の幹部らと共に懇談する機会があった。 「先生、お願いがあります。先生がこの神奈川文化会館にい…

新人間革命 雌伏(45)|2017年5月17日

四国の同志は、山本伸一の会長辞任後、月日を経るにつれて、彼の訪問を強く希望するようになっていった。もとより、それは四国だけではなかった。全国各地から伸一に寄せられる便りの多くが、来訪を求めていた。 四国では県幹部らで語り合った。 「山本先生…

新人間革命 雌伏(44)|2017年5月16日

新しき十年の開幕となる、この一九八〇年(昭和五十五年)、世界は激動していた。 前年、中東・イランでは、パーレビ朝が倒され、四月にはホメイニ師を最高指導者とするイラン・イスラム共和国が成立した。 また、前年十二月、ソ連は内戦が続くアフガニスタ…

新人間革命 雌伏(43)|2017年5月15日

創価学会創立五十周年を迎える一九八〇年(昭和五十五年)が明けた。元日付の「聖教新聞」三面には、山本伸一の近影と、新春を祝賀して彼が詠んだ二首の和歌が掲載された。 ひろびろと 三世の旅路の 元朝なれば 心も新たに 南無し歩まん 幾山河 ふたたび越え…

新人間革命 雌伏(42)|2017年5月13日

参加者が久しぶりに聞く、元気な山本伸一の声であった。皆、一心に耳を傾けていた。 「皆さんの美しい演技の裏には、どれほど厳しい修業があり、根性と忍耐をもって技術を磨き、挫けずに前進してきたことか。人生もまた、美しい開花の裏には苦闘がある。 今…

新人間革命 雌伏(41)|2017年5月12日

今回の第三回鼓笛隊総会では、壮年・婦人・男子・女子部の合唱団が一体となって交響詩「民衆」を歌い上げた。まさに多様な民衆が力を合わせ、凱歌を轟かせていったのだ。 山本伸一は、詩「民衆」に綴っている。 科学も 哲学も 芸術も 宗教も あらゆるものは …

新人間革命 雌伏(40)|2017年5月11日

山本伸一は、女子部には虚栄に生きるのではなく、“民衆の子”であることを誇りとして、民衆の大地に根を張り、民衆と共に、民衆のために生き抜いてほしかった。そこにこそ現実があり、そこで築いた幸せこそが、幸福の実像であるからだ。 彼は、その願いを込め…

新人間革命 雌伏(39)|2017年5月10日

それは、太陽のような輝きに満ちていた。 さわやかな希望の笑顔があった。清らかな生命の光彩があった。誇らかな青春の躍動があった。 鼓笛隊総会は、メンバーの練習の成果をいかんなく発揮する華麗なる祭典となった。 プロローグでは、山本伸一が作詞した鼓…